債務超過を解消して会社の倒産を回避する方法とは!

会社の債務超過

会社の倒産を回避したければ、債務超過に陥っている状態を解消しなければいけません。

今回は、どうして債務超過で会社が潰れてしまうのか、そのワケや、また、一過性の解消では意味がない理由や事例、解消方法として何があるのかについても取り上げています。

詳しく紹介していますので、参考情報としてお役立て下さい。

債務超過が倒産を招く理由

企業の資産が負債を下回り、全資産を売り払ったとしても負債を完済できない状態を債務超過といいます。

会社の財務状態を表す貸借対照表上では、純資産が0を下回っている状態です。

経営状態が悪化していて、資金繰りが苦しくなってきます。

そのような状態の会社に銀行は貸付をしにくく、会社は融資を受けられなくなるイコール資金調達ができなくなるのです。

融資を行ったところで、経営状態が良くない会社は返済能力に乏しく、融資した全額の回収は難しいと審査で判断されやすいのが主な理由のひとつです。

資金調達ができなければ、給与や買掛金の支払いをすることが不可能になります。

すると会社は信用を失い、取引先はいなくなっていき、従業員も辞めていってしまうでしょう。

また支払手形を振り出していれば、不渡り手形となって銀行取引がストップされてしまうのです。

銀行取引がストップされれば、会社は倒産してしまいます。

銀行からの借入が困難になることで、純資産がマイナスの状態を解消するハードルは高くなってしまうものの、まったく打つ手がないわけではありません。

一時的な債務超過の解消だけでは乗り切れない

債務超過を放置していると、やがて会社が潰れてしまうリスクが非常に高いです。

この状態を解消する手段のひとつとしては、増資があるでしょう。

第三者が会社に出資を行い株主になる、経営者や親族などの個人資産を追加出資するなどして、資本金を増やせます。

そうして債務超過の状態を解消できれば、当面の運転資金が確保でき、事業の継続が可能です。

また、増資以外では役員借入金を出資金に変える方法や、金融機関などに対し負っている債務を株式と交換するDESという方法もあります。

なお、DESはDebt Equity Swapを略した言葉です。

貸借対照表上での債務超過状態が解消するほか、債務が圧縮されて返済の負担が軽くなる効果を得ることができるでしょう。

資金調達だけしても無意味なケースも

銀行ではない貸金業者の融資、社長や親族個人の資産の取り崩し、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家による出資など。

会社を存続させるための資金調達方法には、実にさまざまな種類があります。

ファクタリング会社による売掛金買取や、不特定多数の出資者をインターネットサイト経由で募るクラウドファンディングなども良い資金調達方法です。

こうした手段によって運転資金を確保できれば、ひとまずは債務超過の状態は解消でき、会社が潰れるリスクは低くなるでしょう。

しかし、利益剰余金のマイナスが出る原因を排除しなければ、再び債務超過状態に陥ってしまう恐れがあるのです。

長期的な債務超過の解消方法

貸借対照表上の純資産の項目に記される、会社が生み出し社内に蓄積されている利益のことを、利益剰余金といいます。

この利益剰余金のマイナスが続くイコール赤字続きでは、債務超過状態の回避や解消のために、先述したような方法で増資をし続けなければいけません。

しかし、そうした対症療法的なやり方を、いつまでも続けていればやがて限界が訪れるでしょう。

根本的な債務超過の解消のためには、利益を獲得できる会社へと体質改善しなければいけません。

そのためにはコストカットの徹底も必要になるでしょう。

赤字を生み出している事業の撤退や採算の合わない仕事を受注しない、人員を削減するなども損益の改善に繋がるはずです。

少しずつでも利益を生み出すことができる状態を作ると、以下のメリットが考えられます。

  • 現状で債務超過状態にあってもいずれ脱け出せる
  • 銀行や信用金庫などの融資を受けやすくなる
  • 会社・事業の規模を拡大できる

今まさに債務超過の状態に転落している場合でも、少額ずつでも利益を生み出せる仕組みを確立できていれば、融資の可能性は高まります。

たとえ相手が銀行であっても経営改善計画書を提出して利益を生めることを示し、納得させられると、借入できる見込みがあるのです。

一時的に純資産が0を下回っているだけで、経営状態改善に自信があるということであれば、粘り強く証明するための交渉をしましょう。

債務超過の解消まとめ

数多くの資金調達方法などによって、債務超過の状態を解消できる見込みは十分にあります。

しかし、債務超過に転落した原因が残っている限りは、再発リスクは依然として高いままです。

なぜ純資産が0を下回ったのか徹底的に調べ上げ、原因を排除し利益を継続して生めるようにするのが、根本的な解決に繋がることを覚えておきましょう。