利益剰余金マイナスが原因で債務超過になると会社は破綻する?

会社の債務超過

企業の利益剰余金がマイナスになっていることが原因で、債務超過の状態を招けば破綻のリスクがあります。

ただ0円を下回ったとしても、それがイコール債務超過なわけではありません。

利益剰余金とは何か、どういう場合に債務超過になると会社の存続が危ぶまれるようになるのか、知っておくことも重要ですね。

利益余剰金とは?

バランスシートとも呼ばれる会社の財務諸表のひとつである、貸借対照表。

資産と負債、純資産のグループに分かれていますが、利益剰余金は純資産に分類されています。

利益剰余金とは、これまで会社が積み上げてきた利益を指すものです。

会社が獲得した利益は、毎年利益剰余金に加えられていきます。

なお、利益剰余金は3種類のお金で構成されています。

  • 会社の任意での積立が認められている任意積立金
  • 法律で積立しなければいけないことが決まっている利益準備金
  • 毎年の利益が合算された繰越利益剰余金

この3種類のうち、任意積立金と繰越利益剰余金をあわせたものは、その他利益剰余金といいます。

事業で利益をあげれば利益剰余金は増加しますし、業績悪化で利益剰余金が0円下回ったときに資本金や資本準備金をまわせばマイナスを解消できます。

また、株主への配当を行うことによっても、利益剰余金は減少する仕組みです。

利益剰余金がマイナスでも債務超過になるとは限らない

業績の悪化などを理由に利益剰余金が0円を下回っていることを、赤字といいます。

対して資産のすべてを売却したとしても、負債をすべて解消できない会社の状態を債務超過といいます。

そのため利益剰余金がマイナスに転じていても、資本金がプラスの状態であれば、債務超過の状態とはいえません。

ただ赤字続きの状態であれば、純資産は減少していくことになりますね。

その結果、債務超過に転じてしまうリスクがあるのです。

利益剰余金の算出方法

事業がうまくいっている会社の場合、当期純利益が生じたときに利益剰余金は増額し、配当を行ったときに減額する循環ができています。

該当する会社であれば、当期純利益を期首時点の利益剰余金に加算し、その額から配当の金額を減算します。

すると、期末時点の利益剰余金を把握できます。

金額自体は貸借対照表に記載がありますので、気になるようでしたら一度チェックしてみると良いです。

利益剰余金マイナスが増大して債務超過になると危険

利益剰余金が0円を下回っている状態は、経営状態が良くないことに変わりありません。

そのまま債務超過の状態に転落してしまうと、マズイことになります。

純資産がマイナスに転じてしまうことにより、その状態を解消しない限り、銀行などの融資を受けにくくなってしまいます。

資産より負債が大きくなっている債務超過状態のため、返済能力がないと判断されてしまうのが最大の理由です。

そのほか債務超過が続いていると、上場廃止の憂き目に遭うリスクもあります。

銀行融資が受けにくくなると取引先の支払いが遅延することもあるかもしれません。すると取引先の信用も失うことになります。

また、給与の支払いができなくなれば、従業員も離れていってしまうでしょう。

その結果、会社を潰すしかなくなってしまうのです。

事業や資金計画の見直しなどを早急に図り、赤字経営の解消が大切です。

少しずつでも利益をあげることができる体制を作り上げると、債務超過になるのを回避できます。

利益剰余金マイナスまとめ

利益剰余金は会社が獲得し、積み上げてきた利益で、事業が順調であれば増加していくものです。

会社の発展につながっていくものですが、事業がうまくいっていなければ利益剰余金がマイナスに転じ、赤字経営になってしまいます。

赤字続きは債務超過の原因となり、最悪の場合は倒産にいたる恐れもあるため、早期のマイナス解消に努めることが重要と言えますね。