住宅ローンで債務超過になると問題になるのはどんなとき?

個人の債務超過

住宅ローンを組んでマイホームを購入すると、家計が債務超過になるのが当たり前で、問題ないとも言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

この点に関してですが、離婚や任意売却となった場合には、面倒なことになるかもしれません。

以下に分かりやすくまとめていますので、ご参考ください。

住宅ローンが債務超過になると危ない?

住宅ローンが債務超過になっても、必ずしも危ないということはありません。むしろ、当たり前の現象とも言えます。

普通、住宅ローンは千万円単位以上で組むことになり、15年以上の長期的な返済になるのが一般的です。

大きな負債を抱えることになり、家計の総資産に対し、負債の総額のほうが上回っていて、純資産がマイナスなる家庭が殆どです。この状態を債務超過といいます。

建物や土地は購入した途端に評価が下がります。評価が下がると言うのは、購入後すぐに売却しようとしたときには、中古物件になるので、購入した価格を下回るからです。

住宅ローンの返済方法を元利均等制で毎月一定金額にしていることが殆どですが、返済当初は利息部分が多く、なかなか元金は減っていませんよね。

建物や土地を時価評価すると、大幅に減っていることも珍しくなく、住宅ローンの残額の方が上回っている状態になります。

したがって住宅ローンを組むことで債務超過になることは、至極当然のことなのです。

債務超過でも住宅ローンが支払えるなら問題ない?

住宅ローンを組むことで、大きな負債を抱えることになり、純資産が0円以下になって債務超過になるのは、よくあることです。

企業であれば、債務超過の状態を放置していることには以下のようなデメリットがあります。

  • 銀行が貸し渋るようになる
  • 給与の支払いや取引先への支払いが困難になる
  • 上場廃止になる

しかし、個人の場合には債務超過になっていることだけでは、とくにペナルティはありません。

銀行などから多額の借入をすることは困難になるでしょうが、家計が火の車でもない限りは、わざわざ借金するようなこともないですよね。

家計が債務超過の状態に転落しているとしても、住宅ローンの返済が順調に進んでいるのであれば大丈夫です。

住宅ローンの残債が減少していけば、しだいに債務超過の状態も解消されていきます。

ですが、住宅ローンは長期ローンになりますから、その長い年月の間に、予期せぬことが起こらないとも限りません。

ある程度余裕をもって月々の支払いができるような返済計画で住宅ローンを組むことが肝心です。

住宅ローンを支払っても、貯蓄ができるくらいの余裕が欲しいですね。

離婚するとき住宅ローンがオーバーローンだったら?

結婚を機に、また子供が増えた、大きくなったなどがきっかけで、マイホームを購入する方は多いですね。

家賃とほとんど変わらないくらいの支払いでマイホームが購入できるなら、住宅ローンを組んで自分の資産を持った方が得と考えることもあります。

しかし、ずっと夫婦でい続けられると良いのですが、事情があって離婚してしまうこともあるかもしれません。

住宅ローンの完済前に離婚となり、その時点で債務超過になっていると少々やっかいです。

債務超過になっていると、売却したとしてもローン残額より売却価格が少なく、いわゆるオーバーローンになってしまいます。

離婚する際に、オーバーローンで売却すると、住宅ローンの残額は夫婦が2分の1ずつ財産分与をすることになります。

夫婦共働きであれば返済でできるかもしれませんが、片方が主夫または主婦の場合は返済のために収入源を確保しなければいけません。

離婚後の住居費や生活費が必要な中、住宅ローンの残債務を払い続けるのは、経済的にも精神的にも負担になります。

なお、夫婦の一方が貰い受ける場合には、貰ったほうが住宅ローンの残りをすべて負担するケースが多いです。

債務超過で任意売却するとどうなる?

競売になったとしても任意売却を選択したとしても、売却価額が残りの住宅ローンが上回らなければ、債務が残る形になります。

任意売却をすれば、売却価額が住宅ローンの残額を下回ったとしても、借金が帳消しになり、債務超過も解消されると思っているかもしれません。

しかしそれは誤解で、任意売却することで担保は解除されますが、住宅ローンの残額を支払い切れなければ借金が残り、無担保借金になるのです。

任意売却のもうひとつの注意点

それでも任意売却によって売ることができれば、残りの借金は減ることになります。

しかし、新たにローンなどの契約をする際に銀行や貸金業者が個人の信用情報を閲覧する、個人信用情報期間に事故情報として記録が残るのです。

永久にその情報が残り続けるわけではありませんが、事故情報が記録されている間は、ローンなどの審査で不利になることは避けられません。

住宅ローンの債務超過まとめ

住宅ローンを組んだばかりのときは、建物や土地を資産価値より負債の方が多くなるケースがほとんどなので、債務超過状態になるのは当たり前の話です。

住宅ローンで債務超過になっていても、順調に支払いができていれば問題ありません。

少しでも早く、債務超過を解消したいなら、繰上げ返済をして少しずつ減らしていき、貯金をして資産を増やしていけば、債務超過の金額は縮小されていきます。

計画的な返済で順調に減っていけば問題ありませんが、予期せぬことも起こります。

万が一離婚した際に、売却は夫婦で残債を半分ずつ負担することや、任意売却で完済できない場合は、その分の返済の必要があることは頭に入れておきましょう。